【作業スピード重視の罠】貼り方一つでお客様を怒らせた話

【値引きシールの落とし穴】急ぎ作業が招いた小さな大失敗
大学時代、私はスーパーの精肉部門でアルバイトをしていました。
主な業務は作業場の掃除でしたが、その合間に商品の値引き作業も任されていました。
値引きの対象となる商品を確認し、1日に50~100点ほどの品物に値引きシールを貼るという作業。
限られた時間の中でこなさなければならず、1セット20分以内という暗黙のプレッシャーがありました。
“急ぎ”が“雑”に変わった瞬間
そのため、いつの間にか作業が雑になっていたんです。
本来であれば、既存の価格シールをきちんと隠すように貼るべきでしたが、
私は「とりあえず上から貼ればいい」と思い込み、そこまで丁寧に貼っていませんでした。
上司からも特に細かい貼り方の指示はなかったため、独自の“自己流”が続いていたのです。
レジで発覚、そしてクレームへ
するとある日、レジで割引が適用されなかったというお客様のクレームが発生。
貼り方が雑だったために、スキャナーが値引きシールを読み取れなかったことが原因でした。
私が直接怒られたわけではありませんが、
上司から事情を聞き、自分のせいで迷惑をかけてしまったことに胸が痛みました。
その後の行動
それ以降は、どんなに時間に追われていても
「読み取られる」「正確に伝わる」貼り方を意識するようになりました。
スピードと正確さを両立するのは難しいけれど、
「雑な早さ」は本当の早さではないと気づけた出来事です。
教訓
ある程度急いでやらないといけない仕事であっても、正確性は忘れてはいけない。
「ちょっとぐらい大丈夫」という思い込みが、信頼を損なう結果につながることもある。
それを体験として学べたことは、社会に出る前の自分にとって、大きな財産でした。
心にメモしたいと思ったら