【熱帯魚全滅】50℃の水槽と“たった1つの見落とし”

【水槽50℃の悲劇】熱帯魚が全滅した“たった1つの確認ミス”
当時の私は、熱帯魚専門店で働いていました。
販売はもちろん、水槽のメンテナンスも担当していて、日々水質や設備の管理に奔走していたものです。
汚れた水槽、そして“完全リセット”
その日、私が担当した水槽はかなり劣化が進んでいて、水質も苔も限界。
魚を一度すべて別の容器に移し、水を全て入れ替える「フルメンテナンス」を実施することに。
時間をかけて丁寧に掃除し、きれいになった水槽に新たに水を張り、ヒーターを設置。
pHや温度調整も済ませ、魚たちを戻す準備が完了しました。
そのとき、レジから呼ばれた
私は当時、レジも兼任しており、新人スタッフがトラブル対応で困っているとのこと。
「水槽は準備できたし、大丈夫だろう」とその場を離れてレジへ。
そして、取り返しのつかないことに──
再び水槽に戻ったとき、目の前にあったのは、50℃まで上がった水槽。
そして、その中で全滅していた熱帯魚たち(総額5万円以上)。
原因は、ヒーターに温度センサーを取り付けていなかったことでした。
ヒーターとセンサーが別タイプであるにも関わらず、焦って確認せずに設置してしまっていたのです。
店長と共に作った「反省からの仕組み」
当然ながら、私の責任は重く、落ち込みました。
でも、店長も「ミスを仕組みで防げなかったのは店舗側の問題でもある」と言ってくれました。
その結果、私と店長で水槽管理用のチェックリストを作成。
- 掃除が完了しているか
- ヒーターとセンサーの接続確認
- pH・水温の最終チェック
- 魚の導入可否
チェックリストがあることで、以後同じミスは起こっていません。
教訓
忙しい時こそ、確認作業を仕組み化しよう。
人間はミスをするもの。だからこそ、仕組みでカバーするのがプロの仕事。
あの日の悲劇は、今でも忘れられませんが、あれがあったからこそ気づけた「仕組みの力」があります。
もしあなたの職場でも「慣れてるから大丈夫」が口癖になっていたら、ぜひ一度チェック体制を見直してみてください。
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